イオン雰囲気は、ドイツ語由来
http://ameblo.jp/saglasie/entry-12261469659.html連載の続きです。 「イオン雰囲気」という言葉が、どこから来たかという話でした。 これは簡単で、すぐにわかりました。2冊の書籍から、一部を抜粋します。 デバイ・ヒュッケルの電離論 15. イオン雰圍氣(1) デバイ及びヒュッケル(1923)は強電解質の全解離を假定してイオン間の作用を計算し,イオンの活量係数を理論的に算出し・・・ 岩波書店 編 『岩波講座 物理学及ビ化学』 化学 2 A〔2〕 1 ...
類似スコア 79
ブログ執筆者: 特許翻訳 【個別ページ】
キーワード: オランダ ドイツ 引用 明治 論文
「雰囲気」は、翻訳で生まれた学術用語
http://ameblo.jp/saglasie/entry-12260647247.html前回からの続きです。 国会図書館デジタルをもう少し調べると、『博物新編補遺』という1869(明治2)年発行の書籍に、次のくだりが見つかりました。 強調は、こちらで付しています。 雰圍氣論 世人常ニ空気ト唱ヘ学者之ヲ雰圍氣ト名クル一種ノ気状体アリテ地球ノ全周ヲ包メリ (中略) 地面ニ近キ雰囲気ハ数種ノ瓦斯ヨリ合成ス其比量酸素瓦斯一分、窒素瓦斯四分、及、炭素瓦斯ノ極小量トナリ (以下略) →国 ...
類似スコア 77
ブログ執筆者: 特許翻訳 知財フィルター🍎 【個別ページ】
キーワード: Google WIPO カナダ スペイン ドイツ フランス 韓国 機械 出願公開 出願人 製薬 中国 特許出願 半導体エネルギー研究所 米国 明細書 明治 優先権 論文
誤訳も普及すれば・・・
http://ameblo.jp/saglasie/entry-12261777903.html前回からの続きです。 「雰囲気」の使用例について学術資料での状況が見えてきましたから、最後に特許明細書です。 キーワードに対する出願時期の推移がわかる、新しいほうの Google Patent を使いました。 【1940年1月1日以前の出願】 under a nitrogen atmosphere = 6件 (1930年代のみ) under a hydrogen atmosphere = 3 ...
類似スコア 73
ブログ執筆者: 特許翻訳 知財フィルター🍎 【個別ページ】
キーワード: オランダ 慶應 明細書 明治
○○雰囲気下の謎、再び
http://ameblo.jp/saglasie/entry-12260352621.html以前に、「○○雰囲気下」という言い回しが、どこから来ているかを調べたことがありました。 2009年頃です。 ある特 許技術者の方が、under an atmosphere of nitrogen(窒素気体を充満させた状況)の誤訳と思われる「窒素雰囲気下」という表現に、全然慣れないと話していたことが発端です。 たしかにおかしな日本語で、教科書をはじめ、きちんとした資料には見当たらない。 特許明細 ...
類似スコア 70
ブログ執筆者: 特許翻訳 知財フィルター🍎 【個別ページ】
キーワード: オランダ 化学 機械 電気 明治 論文
『日本国語大辞典』は、ダークホース?
http://ameblo.jp/saglasie/entry-12261319672.html「○○雰囲気下」と、翻訳公報からの続きです。 公報よりも一般技術文書のほうが簡単ですので、1971年以前に特許以外の文書で「雰囲気下」の使用例があるのか否かを、先に調べました。 結論から言うと、少ないながら、ありました。 ■CiNii論文検索 1935年~1970年に論文34件 工業化学雑誌 38(4), 311-315, 1935 【炭酸ガス雰圍氣下】 工業化学雑誌 40(10), 81 ...
類似スコア 49
ブログ執筆者: 特許翻訳 【個別ページ】
キーワード: Google オランダ ドイツ 大学 日本大学 明治
複数の辞書を、確認すると・・・
http://ameblo.jp/saglasie/entry-12262378046.html再び例として「雰囲気」を取り上げますが、「○○雰囲気下」の由来探しとは完全に別の話です。 今回は、辞書について。 まず、複数の辞書から、「雰囲気」に関する事項を抜粋します。 ふんいき オランダ語luchtの訳語。杉田玄端『健全学』(慶応3)に「酸素ノ大聚積槽は雰囲気なり」とある。 東京堂出版 『明治のことば辞典』 (1986) p. 510~511 ふんい‐き[フンヰ:]【雰囲気】 (1) ...
類似スコア 43
ブログ執筆者: 特許翻訳 【個別ページ】
キーワード: ARB Google IoT NSC オランダ グーグル ドイツ 早稲田 大学 北海道 北海道大学 明治
『健全学』の蘭語原書は?
http://ameblo.jp/saglasie/entry-12260558634.html「○○雰囲気下の謎、再び」からの続きです。 『健全学』の冒頭に、英國の醫官「ロベルト・ゼエムス・メン」の著書をオランダの醫人「イ・ルデ・ブロイン・コプス」が訳したものを邦訳した旨、その邦訳の原書が1856年刊の「ゲソンドヘイドレール」だという旨が明記されています。 ひとまず「ゲソンドヘイドレール」をそのままGoogleで検索したところ、『江戸時代における養生書の研究:身体運動の養生的価値をめぐ ...
類似スコア 42
ブログ執筆者: 特許翻訳 【個別ページ】
キーワード: オランダ ギリシャ ドイツ フランス 欧州 明治
○○雰囲気下から、憲法へ
http://ameblo.jp/saglasie/entry-12266374508.html聖徳太子が作ったと言われている、十七条憲法。 日本の学校教育を受けた人であれば、おそらく知らない人はいないだろうというほど有名です。 この十七条憲法で使われている「憲法」と、現代の日本国憲法でいう「憲法」は、単語としては同じでも意味が異なります。 前者は、役人が守るべきルールや心構えを17の法文にまとめたもの。 かたや後者は、ざっくり言うと、国家の軸をなす基本原理・原則を定めた法規範のようなもの ...