商標管理(日本生産性本部)(その10)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/11/07/180000Ⅹ 日本における商標管理の実情 第10章は、1958年当時における日本の商標管理の実情です。現行法の説明、改正法の動向、特許庁、企業の運用などを説明しています。 ●先願登録主義 商標権は、使用ではなく、登録によって発生するが、当時は、「現に商標を使用しているものと、将来商標を使用する現実かつ真誠の意思があるでもなければ、登録を受けられないことを明確に」しようとしているとあります。(※3条1項 ...
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商標管理(日本生産性本部)(その2)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/10/30/180000Ⅱ 商標と商標制度 第二章は、商標と商標制度です。 中世においては、生産者と消費者が直接商品が売買したので、商標は、生産標であり、公共の利益のために使用する義務があり、警察標とか、責任標と呼ばれていたとあります。 商標は、近代的な商品生産社会になり、生産者と消費者との間の結びつきが切り離され、生産者は商品を提供し、消費者は多くの商品の中から自己の好むものを自由に選択することから生じたとありま ...
[類似スコア]156.72
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商標管理(日本生産性本部)(その11)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/11/08/180000資料Ⅰ 商標使用便覧 この本の最後に、資料が2つあります。一つが商標使用便覧で、もう一つが商標使用許諾契約書例です。 まず、商標使用便覧ですが、11社のものが掲載されていますが、今日のブランドロゴ使用ガイドラインとは、少しちがいます。 ブランドロゴ使用ガイドラインは、ブランドマネジメント部門が、正しいロゴの使い方を示すもので、表示に重きがあります。 一方、ここにあるマニュアル・ハンドブック ...
[類似スコア]154.47
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商標管理(日本生産性本部)(その13)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/11/10/180000資料Ⅲ 商標に関する論文 この本の最後です。「商標の使用許諾」というタイトルのアーサー・L・ナザンスンさんの論文と、「混同と消費者の心理」という特許局副長官のダフネ・リーズさんの論文です。 ただ、判例はときどき引用されていますが、先行論文の引用がありませんので、通常の論文ではなく、日本人のための寄稿文、法律的な随筆と考えた方が良さそうです。 特別に、ミッションのために書いてくれたので、載せた ...
[類似スコア]152.72
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商標管理(日本生産性本部)(その6)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/11/03/180000Ⅵ 貿易における商標管理 第6章は、海外での商標管理です。この章は、ネーミング、適正使用管理、ライセンスというよりは、通常の商標権の実務に近い内容です。 途中で「三菱」「Three diamonods」の事例が沢山でてきますので、執筆者は、三菱商事の総務部の方と思われます。 記述は、当時を前提に読まないといけませんが、面白いと思ったところとしては、次です。 1.商標の選定で、各国で好まれる ...
[類似スコア]151.77
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商標管理(日本生産性本部)(その1)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/10/29/180000米国視察団の報告書 萼(はなぶさ)優美先生翻訳の日本経済新聞社の「商標の管理(TRADEMARK MANAGEMENT)」と同じようなタイトルの本ですが、別の本です。 「商標管理」とズバリのタイトルです。 昭和35年4月発行で、視察団自体は、昭和33年9月から10月中旬にかけて視察をしています。 団長は、武田薬品工業㈱の武田長兵衛社長です。 他に、業界団体の幹部、特許庁の審査第一部長、大 ...
[類似スコア]147.18
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商標管理(日本生産性本部)(その12)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/11/09/180000資料Ⅱ 商標使用許諾契約 資料の2つ目は、契約書例です。Sunkistのボトリング事業に関するものと、CYANAという樹脂の成分ブランディングのタグ表示についての契約書です。 契約書は、機密性が高いという理解をしていましたが、雛形が完全オープンになっています。 面白いと思ったところだけ、ピックアップすると、 Sunkistレモネードに関する契約 サンキスト社は、農業法に基づいて設立された ...
[類似スコア]146.58
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商標管理(日本生産性本部)(その8)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/11/04/180000Ⅶ 商標権利者団体とその活動 第7章では、当時の業界団体や、USTA等の業界団体が説明されています。 1.医薬品業協会 この団体には、Trade Mark Bureauがあり、商標の業界登録をしているとあります。協会に商標登録原簿があり、申請によって受付け、商標・商号・造語の商品の普通名称を登録できるようですが、学術名は登録できないとあります。 審査があり、既登録の商標と抵触するときは、通 ...
[類似スコア]141.57
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商標管理(日本生産性本部)(その9-1)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/11/05/180000Ⅸ 商標管理に関する専門家の意見(アメリカ商標協会における講演記録)前半部分 第9章は、15個の講演録になっています。テーマが多岐に亘っているので、2回分に分けて書きます。 1.企業における商標管理(シンガーの商標部長) 企業の商標担当者は、商標管理を行い、会社の商標を保護する。 具体的には、他人の商標権を侵害しないように指導すること、広告等での使用が過ちが無いかチェック・指導すること、世 ...
[類似スコア]140.48
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商標管理(日本生産性本部)(その4)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/11/01/180000Ⅳ アメリカにおける商標法と不正競争防止 第4章は、商標法と不正競争防止との関係です。この章は、少し難解でした。 元々は、コモンローのPassing Offがありました。Passing Offとは、「何らかの方法で、自己の商品をあたかも他人の商品であるかのごとく消費者につかませることを許さない」という原則をいうようです。このPassing Offが、不正競争と同義とされていたようです。 商標 ...
[類似スコア]139.86
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商標管理(日本生産性本部)(その3)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/10/31/180000Ⅲ アメリカ商標法の沿革と現状 この第3章では、アメリカ商標法の沿革と当時の現状が書かれています。 1.アメリカ商標法の沿革 憲法に根拠がある特許や著作権とことなり、コモンローがベースで、州際取引条項を手掛かりに連邦登録制度を作ってきた過程が書かれています。1905年法、1920年法を経て、ランナム法に至ったとあります(※この本では、ランハム法となっています。)。 2.アメリカ商標法の現状 ...
[類似スコア]138.41
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商標管理(日本生産性本部)(その9-2)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/11/06/180000Ⅸ 商標管理に関する専門家の意見(その2) 続きですが、よく似たことを、各々のスピーカーが言っているところがありますので、特徴的なところだけ拾います。 9.抵触のおそれのある商標の調査、先登録主義国(メルク) 医薬品業界の業界登録の説明があり、この登録は、商標流通をしているとあります。(※業界内の商標の貸し借りに近いもの) 連邦登録を取ると、第三者の抑止効果があります。 南米等の登録主義 ...
[類似スコア]138.17
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商標管理(日本生産性本部)(その5)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/11/02/180000Ⅴ 企業における商標管理 第5章は、事例のオンパレードです。 各社のマニュアル、ガイドライン、契約、タグ、組織構成まで、詳細に説明されています。 この本の、もっとも価値があるところでしょうか。 商標の選定で、ネーミングの一般論のようなことが述べられています。 面白かったのは、アメリカには「人のものまねをしない」という精神があるという説明です。基本的にはそうなんだと思います。 商標の選定 ...
[類似スコア]68.94
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商標管理(Trademark management)(その2)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/10/21/180000登録 昨日の続きです。 この登録の章では、商標登録の条件や、主登録と補助登録、重複登録、登録の効果といった、法律的なところを説明しています。 まず、登録されるのは、 商品商標 2. サービスの商標 3. 団体商標 4. 証明標 とあります。 ●登録の種類には、主登録簿(Principal Register)と補助登録簿(従登録簿と訳されています。Supplem ...
[類似スコア]60.77
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商標の管理(Trademark management)(その7-2)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/10/27/180000外国における諸問題② 昨日の続きです。 適正な商標の使用は、外国ではライセンスが必須になります。本社の支店は別として、子会社でも別法人ですので、ライセンスが必要になります。 ライセンス ライセンスとで、ライセンシーの使用がライセンサー(権利者)の使用ありとなり、不使用取消に対抗できる。英連邦の商標法では、このメリットのためには、ランセンス登録が必要である。 オランダ 当時のオランダでは ...
[類似スコア]59.98
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商標の管理(Trademark management)(その3)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/10/22/180000商標の適正な使用 本書の特徴の一つである、商標の適正な使用(適正使用管理)です。 「使用の定義」 まず、ランナム法の使用の定義の紹介です。すなわち、商標の使用を製造物、容器、密接な関係のある販売用展示物、製造物のラベルの上に表示し、それらは、商業上販売されうるもので、または、輸送されるものでなければならないとしています。 「一貫性」 商標はいつも同じ形を使用するのが、侵害対策上も有利であ ...
[類似スコア]58.95
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[弁理士試験]商標法案内(10)
【個別ページ】 http://ntakei.cocolog-nifty.com/pam/2007/04/post_2dcc.html大型連休目前となりました。受験生の皆さまは一次試験勉強に余念のないことと思います。当方の予定ですが、暦通りになります。もっともこの時期に試験対策の記事が少なくなるのも考えものなので、その点に配慮して来週も試験関係記事を貼り付けるかも知れません。いまのところ未定なのですが。 ▽ さて、前回は商標法の一部の審判について要件を列挙してきました。どうして要件を列挙するようなことをしたかと言いますと… ...
[類似スコア]57.84
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商標登録表示Ⓡ再考(2)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/09/03/180000グローバル商標での虚偽表示 米国商標法では、損害賠償を請求するためには、相手方の悪意を立証するか、商標登録表示をすることが必要とされており、Ⓡは簡易な商標登録表示方法として、普及しています。 一方、商標権をグローバルに考えると、国毎、商品毎の権利という側面があります。商標権がない国や、商標権がない商品に、Ⓡをつける、すなわち、商標出願中(権利にはなっていない)でしかない場合や、使用しているが商 ...
[類似スコア]57.24
blog author: 特許事務所経営者 知財フィルター 【個別ページ】
商標法の改正(その1)
【個別ページ】 http://ameblo.jp/kaireico/entry-11920330068.html先日の特許法等改正説明会。 技術を守る特許法の改正は、やむを得ない事由で手続期間が過ぎてしまった場合の救済規定や、ある発明が特許されることに納得できない場合の異議申立制度が規定されます。 物のデザインを守る意匠法の改正は、特許(特許協力条約)や商標(マドリッドプロトコル)のように、複数の外国に一括出願するための条約に関する規定を整備するものです。 ブランドの基礎となる商標を守る商標法の改正は、 ...
[類似スコア]56.79
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商標の管理(Trademark management)(その7-1)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/10/26/180000外国における諸問題① 第7章は、この本の最後の章です。執筆者は、ラングナー パーレー カード エン ド ラグナー商会の弁護士とあります。商社の弁護士でしょうか。米国人が、外国で商標権を取得する際の留意事項です。 面白い話が多いので、2回に分けます。 正しい商標の選択 英語では問題なくても、海外では隠語、卑猥猥褻、好ましくない意味になることがあるので、注意が必要とあります。(「ミカド」印の鉛 ...
[類似スコア]56.25
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(PDF) (解説) 知的財産信託を用いた新しい商標管理の手法 中川 博司 / 山田 威一郎
【個別ページ】 https://system.jpaa.or.jp/patents_files_old/200805/jpaapatent200805_024-030.pdf知的財産信託を用いた新しい商標管理の手法特集《第 13 回知的財産権誌上研究発表会》知的財産信託を用いた 新しい商標管理の手法会員 中川 博司 会員・弁護士 山田威一郎要 約2004 年 12 月の信託業法改正に伴い,知的財産権の信託が可能になった。一方,連結経営が進展する中, グループ企業の知的財産権を一元的に管理する必要性が高まっており,商標においても,企業のブランド戦 略のため,グループ企 ...
[類似スコア]54.92
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商標審査の品質管理
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/04/14/225000品質ポリシーと品質マニュアル 商標協会の国際活動委員会で、商標審査の品質管理が話題になっていました。特許庁が品質管理をしていることは、聞いていましたが、どのようなことをやっているのか知りませんでしたので、特許庁のWebサイトを見てみました。 www.jpo.go.jp 冒頭に次の文章がありました。 特許庁は、企業のグローバルな事業展開を支援し、イノベーションの促進に寄与すべく、日本の審 ...
[類似スコア]54.80
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商標の管理(Trademark management)(その5)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/10/24/180000商標の警保(警告保全) 第5章の執筆者は、コカ・コーラの出版部の法律顧問とありますので、広報部門の弁護士というところでしょうか。 商標の警告保全で、警保とありますが、この警保という言葉は、聞いたことがありません。通常、警告保全という言葉では、模倣品対策のようなことを、想像しますが、この章では、それには言及しないとあります。 普通名称化の防止策と、ロゴの適正な使用を社内と取引先にいかに訴求する ...
[類似スコア]54.66
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商標審査の品質管理
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/04/14/180000品質ポリシーと品質マニュアル 商標協会の国際活動委員会で、商標審査の品質管理が話題になっていました。特許庁が品質管理をしているのは、聞いていましたが、どのようなことをやっているのか、知りませんでしたので、特許庁のWebサイトを見てみました。 www.jpo.go.jp 冒頭に次の文章がありました。 特許庁は、企業のグローバルな事業展開を支援し、イノベーションの促進に寄与すべく、日本の審 ...
[類似スコア]54.60
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改訂された商標審査基準(その1)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/05/27/180000親子会社間の同意書 1.はじめに 昨年4月に、虎ノ門ヒルズで開催された、商標協会の研修会(講師は、特許庁商標課の商標審査基準室)に参加したときに、何か書こうと思ったのですが、機会を逃してしまいました。 ちょうど、パテントの5月号に、「商標審査基準改訂の解説(商標法4条関連を中心に)が掲載された(まだ、Webサイトにはアップされていません。そのうち、アップされると思います。)ので、復習になると ...
[類似スコア]54.04
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商標の管理(Trademark management)(その4)
【個別ページ】 http://nishiny.hatenablog.com/entry/2018/10/23/180000商標の内部的管理 第4章は、企業の中でどのように商標を管理するかです。この章の執筆者は、デュポンの法務部長です。 まえがき 当時のアメリカにおける、各社の取り組みが紹介されています。次のようなことをしているとあります。 * 新商標の名称選定委員会(販売、宣伝、生産、法律部) * 広告原稿の法務部の弁護士によるチェックと承認 * 商標委員会(国内、外国における、登録、更新、放 ...